皆さん、青森の訛りって津軽弁だけだと思っていませんか?テレビで有名なのは津軽弁ですが、実は他にもあって大きく分けて3種類ぐらいに分けてあります。
青森県は大きく3つの地域に分けられています。津軽地方の津軽弁・南部地方の南部弁・下北地方の下北弁の3種類になってます。各地方で独特の特徴があり同じ青森県でも通じない言葉があります。
- 津軽地方:青森市を中心とした、県の西部に位置する地域です。
- 南部地方:八戸市を中心とした、県の東部に位置する地域です。
- 下北半島:県の最北端に位置する半島です。
津軽地域について話していきます。
津軽地域は、江戸時代に津軽藩が封建制を敷いていた時代に、藩の統制によって形成されたと考えられています。その為に青森の西部に位置する地域で県の人口の約6割を占める、青森県の中心的な地です。津軽平野を中心に、農業や工業が盛んです。その地域で主に使っていたのが津軽弁です。このことから、青森で多くつかわれいるとされています。
南部地方について話していきます
南部地方は、岩手県など中心としていた南部藩が封建制を敷いていた時代に、藩の統制によって形成されたと考えられています。八戸市を中心とした、県の東部に位置する地域で県の人口の約2割を占める港湾都市として発展しました。主要産業は、水産業、工業、観光業などです。代表的な観光スポットは、八戸市の三陸鉄道、三沢市の航空自衛隊第3航空団、十和田市の十和田湖などです。このことから、岩手なども含めて使われていたのが南部弁です。
下北地方について話していきます
下北半島は、江戸時代には南部藩や会津藩に属していました。また、津軽藩やアイヌにも影響を受けています。本州の最北端に位置する半島です。東側は津軽海峡、西側は日本海に面しています。また、半島の南部には陸奥湾が深く湾入している県の人口の約1割を占める豊かな自然が残る地域です。主要産業は、漁業、農業、観光業などです。
津軽弁のルーツは、大きく分けて以下の2つと考えられています。
- アイヌ語の影響
津軽弁の語彙や文法には、アイヌ語の影響を受けたと考えられるものが数多くあります。
例えば、津軽弁では、「ありがとう」を「ありがど」、寒いを「すばれる」、簡単を「げっぱ」などと言います。これらの言葉は、アイヌ語に由来すると考えられています。
また、津軽弁には、アイヌ語の文法構造の影響を受けたと考えられるものもあります。
例えば、津軽弁では、疑問文の語尾が「か」になることがあります。これは、アイヌ語の文法構造に由来すると考えられています。
- 古語の影響
津軽弁には、古語の影響を受けたと考えられるものもあります。
津軽弁には、古語に由来する語彙が数多くあります。例えば、「ありがとう」を「ありがど」と言うのは、古語の「ありがたし」に由来すると考えられています。
また、津軽弁には、古語の文法構造の影響を受けたと考えられるものもあります。
例えば、津軽弁では、助動詞「です」が「じゃ」になることがあります。これは、古語の文法構造に由来すると考えられています。
このように、津軽弁は、アイヌ語と古語の両方の影響を受けたと考えられています。
津軽弁の特徴
津軽弁では、以下のような発音の特徴があります。
* 濁音が連続して発音される:例えば、「ありがとう」は「ありがど」と発音されます。 * 母音が省略される:例えば、「おはよう」は「おはよ」と発音されます。 * 単語が短縮される:例えば、「あなた」は「な」と発音されます。 ・語尾に付く:例えば、「びょん」や「な」と発音されます。
津軽弁には、以下のような独特の語彙があります。
* 最後:げっぱ ・私:わ ・ 背中:へなか ・おしり:どんず
* 寒い:すばれる ・お終い:とっつぱれ ・がんばれ:けっぱれ ・それじゃあ:せばだば
* ご飯:まま ・お金:じぇんこ ・長男:あに ・駄目:まいね
* 髪:じゃんぼ ・弟:おじ ・押してしまった:押してまた等
津軽弁は、アイヌ語と古語の影響を受けた方言です。独特の発音や語彙、文法が特徴です。
津軽弁は、青森県の津軽地方で話される方言です。津軽地方は、アイヌの居住地だったこともあり、アイヌ語の影響を受けた言葉や表現がたくさんあります。また、古語の影響も受けています。
津軽弁の特徴は、以下の通りです。
- 濁音が連続して発音される:例えば、「ありがとう」は「ありがど」と発音されます。
- 母音が省略される:例えば、「おはよう」は「おはよ」と発音されます。
- 独特の語彙:例えば、「最後」は「げっぱ」と発音されます。
- 独特の文法:例えば、「そうです」は「んだじゃ」と発音されます。
- 言葉が省略される:例えば、「ください」は「けっ」と省略されます。
- 「ち」や「し」が聞き取りづらい:例えば、「知事」は「つ(ちとつの間の発音)じ」や 「寿司」は「すす(すとしの間の発音)など聞き取りづらい発音もあり前後の文法で判断します。
特に内陸部では冬の季節に地吹雪などがあり、外で話すことが困難な場合に言葉を短くしても意味が通じるようになったとも言われています。
津軽弁は、独特の発音や語彙、文法が魅力です。津軽弁を話す人の話を聞くとき、ぜひ注意して聞いてみてください。
特に日本海側が訛りが強くなっていて、つがる市や五所川原市などは行って話してみると津軽弁を強く感じることができます。
津軽弁は独特の訛りや喋り方(イントネーション)がフランス語に似ていると話題になり昔トヨタのパッソ等CMにも使われました。
津軽弁と似てる方言
実は津軽弁と似ている方言は九州地方にもあり、宮崎弁(西諸弁)と似ていると言われています。
独特のイントネーションや語彙など似ているところがあり、津軽弁を話す人にとっては、宮崎弁が比較的聞き取りやすいと言えるでしょう。このように、離れた地域にも関わらず似ているのも不思議なことと言えるでしょう。
南部弁の特徴は、以下のとおりです。
アクセント
南部弁のアクセントは、標準語とは違います。例えば、「高い」のアクセントは、標準語では「たかい」ですが、南部弁では「たげぁ」となります。
語彙
南部弁の語彙には、標準語とは異なるものが多くあります。例えば、
* 「わがね」:ダメ
* 「めやぐ」:ごめんなさい
* 「きみ」:トウモロコシ
* 「とく」:とくに
* 「まんげつ」:毎月
などの語彙があります。
文法
南部弁の文法には、標準語とは異なるものが多くあります。例えば、
* 丁寧語の活用
南部弁では、丁寧語の活用が標準語と異なる場合があります。例えば、「です」は「でっしゃ」や「ですわ」となる場合があります。
* 命令形
南部弁では、命令形が標準語と異なる場合があります。例えば、「来い」は「こい」や「こっしゃ」となる場合があります。
南部弁は、青森県の東部と岩手県北部に分布する方言です。山や海などの自然環境による隔絶や、西廻海運・東廻海運などの海を介した交流によって、地域差が大きい方言です。
下北弁独特の特徴を説明すると、以下のようになります。
- アクセント
下北弁のアクセントは、南部弁のアクセントと似ていますが、いくつかの違いがあります。例えば、「高い」のアクセントは、南部弁では「たげぁ」ですが、下北弁では「たげぇ」となります。
下北弁では、言葉を言うときに、強く言うところと弱く言うところがあります。南部弁と似ていますが、2拍目以降も強く言うところがあります。
- 発音
下北弁の発音には、南部弁の発音と似ていますが、いくつかの違いがあります。例えば、「行く」の終止形は、南部弁では「いく」ですが、下北弁では「いぐ」となります。
下北弁では、言葉を言うときに、音を少し変えるところがあります。南部弁と似ていますが、標準語とは少し違います。